今回の特別映像は、名優マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンらキャストやスタッフが本作で描かれた“愛”について語っています。
本作が最後の長編映画となったグレンダ・ジャクソンは「レネは幸運な女性。だって心から愛せる男性に出会い、心から愛されたのだから」と明かし、その言葉通り幸せな結婚生活を送ってきた夫婦バーニーとレネ。しかし、バーニーには愛する妻と再び“はなればなれ”になっても成し遂げたい、向き合うべき過去があったのでした。
若き日のレネを演じたローラ・マーカスは「壮大でありながらロマンチックで親密」、介護士・アデル役のダニエル・ビタリスも「誰もが人生で手に入れたい愛。永遠の愛」とバーニーとレネの不朽の愛に感銘を受けた様子。バーニー役のマイケル・ケインは、本作について「出演作で一番幸せな映画だった。現場は楽しくてね」と振り返り、引退作品として最高の現場だったと語っています。そんな笑顔をみせる名優が最後に贈る作品を、「愛のこもった愛の映画」と明言するのは脚本のウィリアム・アイボリー。本作は夫婦愛だけではなく、出会いによって生まれる様々な“愛”も描いており、笑いと涙に満ちた心温まる作品となっています。
あわせて、日本公開に先駆けて本作を鑑賞した著名人より絶賛コメントが到着。美しい物語や本作に込められたメッセージに、そしてマイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンの名優2人へ称賛の声が寄せられています。
■前田哲(映画監督)
人を愛することの尊さと、人の心まで破壊する戦争の残酷さを、見事なまでに描き切った物語に、静かに優しい涙が溢れました。
スクリーンに輝く名優二人の最後の姿は、奇跡のコラボレーション!
言葉にできぬほどに素晴らしい。
この映画に出会えて幸せでした。
戦争を体験している父と母を、痛切に思い出しました。
■白石和彌(映画監督)
目の前の戦争は途轍もない苦しみを人生に与えるが、生き続けることで苦しみ以上の愛を得ることもできる。
今この瞬間も戦争がなくならない世の中で多くの人が見るべき映画だ。
2度目のはなればなれというより、2度目の恋に落ちた2人。
マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンの最後の大冒険を堪能して欲しい。
■笠井信輔(アナウンサー)
珠玉のラブストーリーとはこのこと。
困難を乗り越え寄り添う老夫婦。こんな風に年を取りたいと強く感じたのは、
91歳マイケル・ケインのあまりにも“素敵な老い方”ゆえ。
名優はいくつになっても名優なのだ。
■松崎健夫(映画評論家)
決して離れないことを誓った夫婦の物語でありながら、今作は2人の名優と私たち映画ファンとの別れの映画でもある。
でも“さよなら”は言わない。不思議とこの映画は“またいつか必ず会える”という気にさせるからだ。
■結城アンナ(タレント)
正義感を分かち合いお互い支え合って尊敬している素敵な夫婦レネとバーニー。
その上周りにいる人々にも愛情を持って理解しようとしている優しいシーンが感動的でした。
2人が暮らしている”The Pines”老人ホームは部屋の間取りやプライバシーと優秀なスタッフが入って来るケアーの間の
敏感な国境のあり方のバランスが素晴らしくこうした老人ホームであれば私も是非入りたいと思いました!
■ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
戦争報道では戦死者を統計として捉えてしまいがちですが、それぞれが一つの命です。
そして生き残った人にとって、戦争が終わってもそのトラウマは心の中で一生消えることがないでしょう。
主人公2人の抑制の効いた演技からそんなことが、静かな感動と共に伝わってきます。